「pressed flower bookmark / Tell you diary」
今年も終わりますね。そめしです。
毎年夏コミ、冬コミと限界体制で挑み
少なくとも2枚はCDを出していた自分ですが
今年作ったのはブログタイトルにあります琴歌さんイメージソングCDのみに留まりました。
しかしこのCD、自分の今年を象徴すると共に
今までの活動の総決算のようなCDになり、完成出来て良かったなぁと心から思います。
頒布から3ヶ月経ち、やっと俯瞰して聴けるようになったところで語って無かった部分とか書いておきたいと思います。(長くなりそう)
まずは「pressed flower bookmark(以下pfb)」という楽曲についてなのですが
これが作れたのは紛れもなくビーカーさん主催「デレソンツアー」のおかげです
曲の原型が出来た時に「この曲を完成させるまでは死ねない」って思ったのは今でも覚えています。
この曲はCD ver.のストリングアレンジに桜庭みずきさんをお迎えしているのですが
実は当初その予定は無く、自分としてはpfbは音源を差し替えて(ちょうどmiroslavを買った)自分で再構築する気で居まして、桜庭さんには作る予定だった二曲目の編曲で参加して貰いたいなぁと思ってました。
デレソンツアーが終わった直後、7月に開催予定の琴歌さんオンリーに向けてもう一曲作ろうと思いながらも一切手をつけておらず、なんとなくバラードっぽい曲を作って桜庭さんに編曲して貰いたいな、と想定していました。
その案を桜庭さんに提案したところ、丁度その頃編曲案件が忙しいということでお断り頂いてたんです。実は。
桜庭さんに振られた自分は(あえての悪意ある言い方笑)さてどうしたものかと思っていたのですが、兼ねてからカットアップを使ったかわいい曲を作りたいと思っていたので、それを二曲目にすることにしました。
そこで「Tell you diary(以下Tyd)」の原型が完成しました。
そうこうしてる間にまた、あることが起きました。
イベントの延期です。
当初7月の開催予定だったものが8月末に変更になったのです。
その頃桜庭さんと別案件で話していたところ、pfbのストリングアレンジをやってみたいと言って頂き、桜庭さんの案件も丁度終わっていたようなのでそれならば是非!ということで今回の編曲が実現しました。
こればかりはタイミングがばっちり良く、延期が良い方向に働いたなぁと思いました。
結果的には再延期となり9月19日の開催となりましたが、その日は琴歌さんのSSR実装一周年だったりして、とてもメモリアルな日となりました。
桜庭さんのストリングアレンジは元々のアレンジを尊重しつつ更に軽やかに、時に重厚な振る舞いを見せる素晴らしいもので、ミックスする際に非常に緊張しましたし、アンサンブルを壊さないよう細心の注意を払いました。
今でも聴くと最高すぎて脳の奥が痺れる感覚を味わいます笑
落ちサビのチェロとか、ラスサビの一番盛り上がるところとか聴いてて泣きそうになりますね…
自分の力だけでは到底たどり着けなかった音像だなぁと思いますし、本当に感謝しています。
桜庭さんが良ければ、今後も何かしら一緒にやりたいなぁって思っています。
Tydに関しては、やってみたかったカットアップ曲ということで原型自体はかなり早めに出来ていたのですが
カットアップのアレンジが全然定まらず、誇張抜きでイベント1週間前くらいまで悩んでいました(怖)
生活音でストーリーを構築するのもほんと直前に思いついたので素材があって本当に助かった…
でも結果的にみなさんにお褒めの言葉を頂く事が多く、最後まで諦めないで良かったなぁと思います。
そしてボーカルを依頼したちなさん。
ちなさんに対して自分は特別な感情を抱き過ぎてて、依頼を受けて頂いた時点でもうDTMer人生でやりたかった事の50パーセントは達成してしまった…と思ったくらいです。
自分がちなさんを知ったきっかけを話しますと、丁度コミケや同人音楽に興味を持ち出した2015年まで遡ります。
2015年の冬コミで頒布された、ななひらさん主催のコラボアルバム『Candy time』のXFDを聴いて「これは絶対欲しい!買いに行かなくては!」となったのがコミケに行くきっかけとなったんですが、その一曲目「恋のサインをタンジェント」を歌唱してるのがちなさんだったんですよね。
ななひらさんの元気な声とちなさんのアンニュイな声のコントラストが素晴らしく、買ってから毎日のように聴いてました。
そのあと少し空いて2017年に開催された、ななひらさん主催のライブイベント「Cunetry☆Stage2」で生の歌声を聴き、やっぱり好きだ!となりその場で売っていたCDを買いあさり聴き続けていました。
そして今回の依頼。いままでほぼボーカロイドのみを扱っていた自分でしたが、このCDは絶対歌ってもらった方が良いと思い
爆死覚悟でちなさんに依頼をしたわけです。
ちなさんの歌声は自分が琴歌さんに抱いてる歌声のイメージとも近く、もうちなさんしかありえない、やるなら今だという気持ちで長文のDMを送ったところ快く引き受けて頂けました。
オリジナル曲を自分のCDで歌って頂くのは完全に初めての経験で、しかも自分がずっと聴いてた好きな歌声だなんて、なんだか全てが特別過ぎました。
送って頂いたファイルを何度も聴きながら、夢ではない事を確認しつつ絶対良いものにしないといけないというプレッシャーをしっかり感じていました。
どちらの曲もしっかりと確かめるように歌って頂き、pfbのだんだん温度が上がっていくところとか、Tydの可愛くもいじらしい雰囲気とか全てが最高で、あのとき勇気を出して良かった…と強く思っています。
今回の製作を通してちなさんの歌声が更に好きになってしまったのでほんと、今人生がとても豊かです(どんな締め方)
ジャケットはデレソンツアーで披露した空乃はくさんによるものです。
実はジャケット用として新たにはくさん描いて貰いたいなと思ったりもしていたのですが
デレソンツアーで描いてもらった琴歌さんを見るたび「これが一番ジャケットに相応しい、絶対そうだ」と強く思ったので
ジャケットにも使わせて頂く運びとなりました。
空乃はくさんの絵が本当に好きで
優しい雰囲気の中に確固たる信念みたいなものが見え隠れしていて
そういう感じって実は琴歌さんのキャラクターとも近いなぁと思ったりもしてました。
大好きなイラストをジャケットにしてまたCDを作る事が出来て、とても嬉しかった…
…語りたい事は語れたような気がします
書いてて思ったのは、自分が大好きなものを集めて自分にとって最高のものを作れたなぁって事ですね
それこそが同人音楽だと思いますし、その作品が誰かの心に響いてればこの上ない幸せだなぁと思います。
イメマスラジオでも喋らせて貰った通り、自分の今年の単語は「成長」でした
やらなかったから出来ないと思い込んでいたことに向き合って、作品を完成させるために少しでも出来るようになろうとした1年だったと思います。
来年は今年の経験を存分に活かして、また良いと思える曲を作っていきたいなって思います。
M3とかコミケ、無事に開催されると良いな!
今年もありがとうございました。
来年もそめしをどうぞ、よろしくお願いします🙏